- 投稿日:2025年07月19日
- 最終更新日:2025年07月19日
相続手続きの費用相場と行政書士の選び方|アルファの相続

相続手続きを進める際、「費用はどのくらいかかるのか」「どの専門家に依頼すればよいのか」という疑問は、多くの方が抱える共通の悩みです。特に、初めて相続を経験される方にとって、料金体系の複雑さや専門家選びの基準がわからず、不安を感じることも少なくありません。
本記事では、相続手続きにかかる費用の相場と、本当に価値のあるサービスを提供する行政書士の選び方について、実際の現場での経験を踏まえて詳しく解説します。
目次
相続手続きの費用相場:財産額による料金体系の実態

相続手続きを専門とする行政書士事務所の多くは、財産額に応じた階段式の料金体系を採用しています。これは、財産額が増えるほど手続きの複雑さや作業量が増加するためです。
一般的な料金相場としては、財産額によって変わることが大半です。
基本的に財産額が増えると対応すべきことが増えるため報酬も増えるという形になります。
例えば下記のような料金表になります。
※当事務所の料金表は別でご用意
財産額 | 費用 |
---|---|
1000万未満 | 9〜15万 |
1,000万以上3,000万未満 | 15〜25万円 |
3,000万以上5,000万未満 | 25〜40万円 |
5,000万以上1億未満 | 40〜60万円 |
1億以上 | 個別見積もり |
※上記はあくまで目安であり、相続人の数や手続きの複雑さによって変動します。
※不動産の名義変更(相続登記)や相続税申告の費用は別途となる場合があります。
料金に含まれる標準的なサービス内容
適正な料金を設定している事務所では、以下のようなサービスが基本料金に含まれることが一般的です:
- 戸籍謄本等の収集・調査
- 相続関係説明図の作成
- 財産調査(不動産・金融機関)
- 遺産分割協議書の作成
- 各種手続きの代行・サポート(預金解約・証券口座名義変更・車名義変更等)
- 相続人間の調整・相談対応
ただし、これはあくまで基本料金の目安であり、実際の費用は相続人の数、不動産の筆数、金融機関の数などによって変動します。また、相続税申告が必要な場合は、別途税理士費用(相続財産額の約1%~1.2%程が相場)が発生することも考慮する必要があります。
また、重要なのは、この専門家がこのサービスにどのような価値が含んでいるのかという点です。単に書類を作成するだけなのか、それとも相続全体を見据えたサポートが含まれているのか。この違いが、後述する「価格」と「価値」の差につながります。
「安さ」だけで選ぶ危険性:見えない落とし穴

安さで選ぶ際の注意点は業界の広告の問題もあります。
インターネットで検索すると、「相続手続き5万円から」「格安99,000円」といった広告を目にすることがあります。しかし、これらの格安サービスには注意が必要です。
価格競争に陥った事務所では、利益を確保するために必要最小限の手続きしか行わないケースが多く見られます。行政書士や司法書士は本来、公平中立な第三者として相続人全員のために働くべき立場ですが、安価なサービスでは「手続きさえ終われば、相続人同士がうまくいかなくてもそれは相続人の責任」という姿勢になりがちです。
その結果、以下のような問題が生じる可能性があります。
機械的な相続対応
相続人間の調整や配慮が不足することです。書類を機械的に作成するだけで、家族関係への配慮や将来のトラブル防止といった視点が欠けています。次に、表示価格は安くても、実際には様々なオプション料金が加算され、最終的に高額になるケースもあります。「基本料金99,000円」と謳っていても、財産調査、遺産分割協議書作成、解約手続きなどが別料金となっており、結局は通常の料金と変わらないか、それ以上になることもあります。
手続き後のアフターフォローがない
さらに、手続き完了後のアフターフォローがないことも大きな問題です。相続手続きは完了後も、不動産の売却、次の相続対策、遺言書の作成など、様々な課題が生じます。しかし、安価なサービスでは手続きが終われば関係も終わりとなり、継続的なサポートは期待できません。
安さを追求した結果、本来の目的である「円満な相続」が実現できなければ、本末転倒です。相続は金銭的な側面だけでなく、家族の絆や故人の想いを次世代につなぐ大切なプロセスです。アルファの相続ではその重要性を理解し、適切なサポートを提供できる専門家を選ぶことが、結果的に最も価値のある選択となると考えています。
相続の価値をどこに置くべきか

この安価な料金で依頼できる専門家が悪いことではありません。
ただし相続を依頼する方々に知っていただきたいことは、価格そのものよりも向き合う専門家が「相続の価値をどこに置いているか」という点です。この点が分からなければ価格が妥当か否かも判断が難しくなります。
前述で説明したような機械的な相続対応などのような専門家は「相続の手続きを完了すること」に重きを置いています。このような相続の専門家の場合、相続にある程度の地域を持っている方や親族が少なかったり相続に問題が発生し得ない場合、相続税額が少ない場合は適しているかと思います。
一方、アルファの相続が考える相続の価値は、「円満な相続の完了」です。
そのため、手続きを進めることはもちろん大事ですが、円満に相続を完了するための相続進行の戦略の立案やその後のアフターフォローまでを自分たちの責任と考えています。
これらのアルファの相続独自の対応は、一般的には専門家の業務には入っていませんが、お客様が喜んでいただいている点であり、相続を円滑に進めるには必須であると考えています。
事前に親戚などとの関係性を考えた上で、相続の進め方を一緒に検討させていただき、相続が終わった後もその後のより良い人生の設計などのご提案をさせていただくことができます。
お客様の状況や相続後の望む形によってどのような専門家を選ぶかは決める必要がありますが、相続の専門家の提供する価値をどの点に置いているのかを考えると専門家の選び方の参考になるかと思います。

相続財産の構成による料金感覚の違い
料金に対する感じ方は、相続財産の構成によって大きく異なります。現金や預金を多く相続する場合は、そこから費用を支払うという感覚があるため、比較的料金に対する抵抗感は少ないです。
一方、不動産、特に地方の農地や利用困難な土地を相続する場合、すぐに現金化できないため、手続き費用が先行支出となり、料金にシビアになりがちです。「財産額は大きいのに、手元に現金がない」という状況では、費用負担を重く感じるのは当然のことです。
しかし、適切な手続きを怠ると、将来的により大きな問題となることがあります。例えば、亡くなった方が借り入れを完済していても、抵当権の抹消登記をしていないケースが非常に多く見られます。これを放置すると、将来売却や贈与をする際に大きな障害となり、結果的により多くの費用と手間がかかることになります。
まとめ:江東区で円満相続を実現するならアルファ行政書士事務所へ

相続手続きの費用は、財産額に応じて数十万円から百万円を超えることもあり、決して安い金額ではありません。しかし、相続は故人の想いを次世代につなぐ大切なプロセスであり、残された家族の今後の生活にも大きく影響します。
料金の安さだけで選ぶのではなく、円満な相続を実現する戦略的アプローチができるか、相続人全員が納得できる調整力があるか、これらの視点で行政書士事務所を選ぶことが重要です。
アルファ行政書士事務所では、単なる手続き代行ではなく、お客様の相続全体を見据えた総合サポートを提供しています。相続におけるキーパーソンを見極め、相続人間の関係性を考慮した戦略的なアプローチで、円満な相続の実現をサポートします。
さらに、相続手続きの3~6か月という期間を通じて築かれる信頼関係を大切にし、手続き完了後も生命保険を活用した次の相続対策、不動産の活用提案など、継続的にお客様に寄り添います。
江東区という地域に根ざした事務所として、地域の皆様が悪質な格安サービスに惑わされることなく、本当に価値のある相続サポートを受けられるよう尽力しています。
相続に関するお悩みがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。初回相談は無料で、相続・不動産・保険のすべての観点から、お客様に最適なアドバイスをご提供いたします。